幻の「西武安比奈線」を歩く
今日は大正から昭和中期まで活躍した西武鉄道の支線、幻の貨物線「安比奈線」を歩くイベントに参加した。このイベントは、「小江戸川越・鉄道開設111周年記念フェア」の一環として企画された。出発は西武新宿線の南大塚の駅前からだ。南大塚駅は駅ビルも無く、駅前ロータリーはあるが、市内循環の路線バスがたまに発着する、昔ながらの小さな駅である。駅を出てスタート地点へ向かってみると、受付に長蛇の列。この駅がこんなに大勢の人でごった返すことは滅多に無いだろう。
真新しい建売住宅やマンションの間に、今は使われなくなった線路が残っている。この線は入間川の川砂利の採取のために設けられた電化の貨物線で、川砂利の採取が禁止された今も「廃線」ではなく、「休止線」の扱いになっている。そのため、線路、踏み切り跡、鉄橋、架線柱などが往時のまま残っている。線路脇の空き地は、沿線の家々の「家庭菜園」や「花壇」になっている。しばらく進むと「葛川橋梁」だ。危険なので上を歩くことはできないが、今でも貨物列車が走って来そうだ。
しばらくはのどかな田園風景の中を線路上を歩いて行く。沿線は稲刈りの終わった水田が広がり、気持ちが良い。程なくして「池部用水橋梁」を通過し、昔ながらの面影を残す雑木林へと入って行く。車がひっきりなしに通る「八瀬大橋」の下をくぐると、右に入間川が見えてくる。そして「安比奈線」の終点、入間川の川砂利を採取していた「安比奈停車場」跡に到着する。
最盛期には何本もの引込み線があり。多くの貨物列車が行きかっていたことだろう。線路は錆びているが、ポイントやポイント切り替え器(右の写真)などが往時を偲ばせる。対岸には盛大な花火大会が模様される市民の憩いのオアシス「安比奈親水公園」も間近に見える。対岸へ渡れればお弁当を開くにはもってこいだが、あいにく近くには渡る橋が無いのが残念だ。ここからは「川越卸売市場」から「市民の森」を抜けて、南大塚の駅まで引き返す。たった8キロ、約2時間のぶらり旅であったが、晴天にも恵まれ気持ちよく歩くことができた。
*普段も線路沿いを歩くことはできるが、一部イベント以外は立ち入れない場所があり。
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コメント
あの線路ってそういう歴史があったんですね\(◎o◎)/! 実は私、近くの高校に通ってました♪電車通学だった時、寄り道して当時は廃線だと思っていたのですが、休止線路の所を通ったりしていました。線路の謎が一気に解けた上に、当時を懐かしく思い出しました(^^)
投稿: りょん | 2006年11月23日 (木) 21時48分